下痢・腹痛の時
下痢といってもいろいろあります。回数が多く、お腹が痛む場合の下痢(食中毒などによる)場合は、下痢は止めないのが原則です。風邪などの症状としての下痢は、止めてもかまいません。横たわって、お腹に手のひらを、そっと当ててみてください。皮膚の温度が低いところがありませんか?そこを押すと痛むはずです。蒸しタオルなどで温めると痛みが和らぐこともあります。
ただし、盲腸(虫垂炎)などのこともありますから、痛みが酷い場合や熱がある時は、早めに受診してください。甘い飲み物、乳脂肪を含むもの、冷たいものは、胃腸の反射を誘って下痢を酷くします。急激に、胃を一杯にしても、反射で下痢を誘います。水分は、甘くないもので、冷たくないものを少量ずつ摂ってください。
子供がタバコを食べた?
大阪と筑波にある中毒センターへの問い合わせのトップが、タバコです。タバコ一本のニコチンは、1歳の子供の致死量です。ですが、問い合わせトップにもかかわらず、タバコによる急性の中毒で入院するケースは、少ないのです。その理由として、1)実は、食べていない、2)吸収しないで吐いてしまう、ということです。ですから、対処法は、まず1)慌てないで、口の中を良く見ること、2)無理に吐かせない、3)水分を飲ませない、4)医療機関をすぐに受診することです。
ニコチンは、水に溶けやすいということと、中毒の初期症状は、嘔吐であるということを覚えておいてください。灰皿の水に溶けたニコチンを飲んだ場合は、身体に吸収される可能性が高く、急激に中毒となりますので、注意が必要です。
ケガで出血がひどい時
血をみると、どうしても慌ててしまいます。慣れているはずの外科医ですら、手術中に思わぬ出血に出会ったときには、慌ててしまいます。未熟な医者ほど、やみくもに、効率の悪い止血を繰り返します。ですから、動転してしまうのは仕方ありません。ですが、ここは一つ、落ち着いて、次のようにしてください。
1)まずは、出血の部位をきちんと見定める。2)傷の真上から指先か手のひらで押さえつける。3)人を呼んで、タオルか、ハンカチをもってきてもらい、止血している指と交代させましょう。そうです、傷の真上から押し付ける、または、縛ってください。4)それでも止血できないという時は、傷よりも心臓に近い場所を縛ってもかまいません。その場合は、しっかり縛ってください。中途半端ですと、静脈だけ縛ってしまって、逆に出血が増えます。見た目の出血が少なくても、刺し傷が深い場合には油断しないでください。
吐いてしまう時
嘔吐も、下痢と同じで原因はいろいろですが、大きく二つに分けられます。
- 1. 身体が必要として、吐いている場合
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体内に吸収しては、まずいものを、急いで外へ出している場合もあるのです。たとえば、食中毒の場合では、ばい菌や、ばい菌の毒素。あるいは、飲みすぎ、食べ過ぎの時。実は、自分の血液も、胃腸は吸収したがりません。ですから、鼻血などを飲み込むと、吐き気を催します。
必要として吐いているので、止めない方がいいのですが、嘔吐は、下痢よりも体力を奪います。ですから、下痢がなければ、氷水(氷を細かく砕いたりんごジュースが良いとも言われます)を、コップ一杯だけ試してみてください。
- 2. そうでない場合
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原因は、風邪などのウイルスが悪さする場合、毒物の作用(二日酔いなど)もありますが、脳の問題(脳卒中、脳の打撲、髄膜炎など)、血圧の低下、過度の緊張、低血糖などです。これらは、原因を治さないかぎり、吐き気は止まりません。
明らかに、風邪や二日酔いの時は、1. の方法を試してもかまいません。
鼻血が止まらない時
ぶつけてもいないのに、鼻血が出たら、1)まずは、鼻を摘みます。このとき、上を向くのは間違いです。むしろ、出血がノドへと流れて、飲み込んでしまい、吐き気の原因です。五分間、そのままじっと、していてください。横向きになって休むのもいいでしょう。
くれぐれも上向きになったり、途中で指を放して確かめたりしないようにしてください。それでダメなときは、2)冷たくしたガーゼか、ハンカチを鼻の穴にそっと挿入して、再び、五分間、鼻を摘みます。
指を放して、詰め物を抜くときも、そっと抜いてください。それでもダメなら耳鼻科を受診してください。出血したときに、興奮していたり、慌てていたりすると、血圧が上がってしまい、止まりにくくなっています。なるべく、落ち着いてください。
また、ぶつけたときの鼻血は、指で押さえるだけでなく、鼻の付け根を冷やすといいでしょう。止まらない時は、耳鼻科、外科または形成外科を受診してください。
蜂に刺された時
ハチが活発になる季節です。干してあった洗濯物に隠れていたりもします。ハチに刺されると、二つの反応がおきます。全身反応と局所反応です。
このうち、怖いのは、全身での反応です。刺されて30分以内に、顔や気道、肺が浮腫み、酷いと呼吸困難になります。あるいは、血圧が下がってショックになったりもします。刺された場所以外に、発疹や痒みが出てきた時は、全身反応の前兆ですので、注意が必要です。また、前に刺された経験のある人も要注意です。前回よりも症状が酷くなる可能性が高いのです。この場合は、まずは、安静にしながら、すぐに医療機関へ受診してください。つまり、あわてて走ったりすると、かえって反応が進行します。呼吸困難、気分不快の時は、救急車を要請してください。
局所反応は、赤く腫れて、痛みがでますが、間違ってもオシッコをかけたりしないでください。まずは、冷やしながら、当日中に受診してください。ミツバチの場合は、針が刺し口に残っている事があります。よく見てから、処置をしましょう。
失神して意識がない場合
失神して倒れてしまう場面に出くわすと、どうしていいのか、慌ててしまいます。そんな時は、1)まず、心臓が動いているか確かめます。俗にいうノドボトケのすぐ外側で、頚動脈が拍動しているかどうかを、確認します。ただし、必ず片側だけを、そっと触れてください。普段から自分の頚動脈を確かめておくと判ります。2)次に、呼吸を確かめます。この二つが大丈夫なら、慌てずに救急車を呼びましょう。倒れた時のケガなども確認します。3)もし、脈が触れない、呼吸をしていない、という場合は、すぐに人手を集めて、心臓マッサージをしながら、救急車を呼んでください。4)ケイレンしている場合は、むやみに口などに物や指を入れないでください。逆に、ケガをしたり、窒息したりする危険があります。まず、救急車を呼びます。そして、ケイレンが止まるのを待ってから、呼吸、脈を確かめます。
一度、自分の頚動脈を触れて、感じを覚えておいてください。きっと役に立ちます。
尿が、真っ赤なとき
尿の色で、気になる病気の話です。真っ赤なときに考えられるのは、まずは血尿です。1)腰から脚の付け根にかけて、重い痛みがあるならば、尿管結石を疑います。酷く痛みだすと、鎮痛剤も効きませんので、痛みが鈍いうちに、受診をお勧めします。2)排尿痛や尿が残った感じがあるときは、膀胱炎、男性だと前立腺炎を疑います。3)痛みのない血尿の場合、顔に浮腫みを伴うときは、(糸球体)腎炎のことがあります。4)まったくほかに症状のないときは、癌を除けば、大きな病気が隠れてないことが多いのですが、一度、検査が必要でしょう。腎のう胞、腎結石、遊走腎などです。血尿でなくて紅茶のように赤いときは、5)黄疸の場合があります。白眼の色が黄色くないか、確認してください。蛇足ですが、尿の匂いは、重症の糖尿病で変化しますが、他の病気では、あまり関係ないようです。泡立ちも、それほど気に留めなくても、大丈夫です。濁った尿が続く場合は、受診をお勧めします。
動物にかまれたとき
一番多いのが、犬です。次は、猫。時にはヘビ、そして稀に人間。かまれた時は、1)まず、傷をしっかり洗います。流水がいいでしょう。2)次に、傷口をよく見てください。犬や猫の場合は歯が鋭いので、キリで刺されたような傷になることも多いのです。傷口が小さいからといって、手当てをしないと、数日後に化膿してきます。重要なことは、皮膚(肌)が残っているかどうかです。つまり傷の深さなのです。3)もし、皮膚に穴が開いているような状態でしたら、早めに受診することをお勧めします。抗生剤が必要です。「破傷風」の予防注射も、しておきましょう。余談ですが、日本では「狂犬病」の感染例は、このところありません。
4)ヘビの場合は、少し厄介です。なぜなら、毒ヘビかどうか、判らないことが多いのです。咬まれた本人も、動転していますし、ヘビも驚いて、ささと逃げてしまいます。まずは、落ち着いて受診してください。毒ヘビだったのかどうかの一つの目安は、傷の痛みです。歯型も大事ですが、綺麗に全部、歯のあとが、残っている事が少ないのです。
ノドが痛いとき
風邪の最初の症状として、ノドの痛みは有名ですね。まずは、1)ウガイをお勧めします。この時に大事なのは、あまり強くウガイしないということです。炎症を起こしているノドを震わせると、余計に酷くなります。ウガイ薬をノドに塗って、消毒するのだと思ってください。2)乾燥は、痛みを強くします。特に夜間、鼻が詰まって、口で呼吸すると、痛みが増します。マスクをする、加湿器を使う、あるいは、鼻づまりを解消するなどの工夫をしましょう。乾燥を防ぐという意味では、市販のノド飴も効果的です。3)ノドを、そとから指で押すと痛む場合は、表面から冷やすのも良いでしょう。保冷パックや、市販の冷却剤を使いましょう。4)鏡の前で、ノドを見て白い酒粕のようなものが付いている場合は、扁桃腺が化膿しているかもしれません。抗生物質が必要ですので、受診をお勧めします。
骨折したかも・・・
転んだり、重いものに挟まれたり、あるいは交通事故。打撲や捻挫だけでしたら、数日で治りますが、骨に異常があるときは、そうはいきません。ここで大事なことは、1)すぐに治療が必要な骨折と、そうでもない骨折があること、2)骨折の治療よりも、骨に守られている内臓、神経のほうが問題になる場合があることです。
- 1.
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すぐに骨の治療が必要な場合とは、腕や足、あるいは背骨の骨折で、麻痺症状のある場合です。緊急事態だと思ってください。次に、傷めた部分の腫れがミルミル酷くなる場合。太い血管を同時に傷めた可能性があります。また、太腿や骨盤の骨折の場合には、目には見えませんが、体の中で1リットル以上も出血する場合があります。これらは、骨折による変形を早く治して固定する必要があります。
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頭蓋骨や肋骨の場合は、骨そのものよりも、その内側にある、脳、肺、肝臓、脾臓などの臓器への傷のほうが、問題になります。もちろん、骨の変形が内臓を圧迫する場合もありますが、整形外科というよりも、脳外科、呼吸器・消化器外科の治療が必要になります。
目がグルグル回る
メマイには、大きく分けて二種類あります。文字通りグルグルと回転してしまう回転性のメマイと、地震か船酔いのようにフワフワ、ゆらゆらする動揺性のメマイです。回転するメマイは、平衡感覚をつかさどる耳の神経の一時的な異常が有名です。また、ゆらゆらするメマイは、肩こりや目の疲労などが原因の場合が多いのです。最近では、パソコンなどの画面の見すぎが問題になっています。ですが、グルグルもフワフワも、脳の異常でおきる場合もあります。
いずれにしても、まず、1)転倒してケガをしないように、横になって安静にします。安静にして落ち着くようでしたら、2)気をつけの姿勢で、人差し指だけを伸ばします。両目を閉じて、自分の人差し指で自分の鼻の頭に触れられるか、試してみてください。なかなか上手くいかない場合は、すぐに人を呼んで、受診しましょう。脳が原因である可能性があります。3)安静にしても治らない、あるいは、起き上がろうとすると、またメマイがする場合も早めの受診をお勧めします。少しでも違和感がある間は、くれぐれも自分では、自動車を運転しないでください。
温めるのか、冷やすのか
打撲や捻挫、あるいは腰痛、膝の痛みから、頭痛、腹痛、虫刺され、ケガまで、痛いときに、温めるべきなのか、冷やすべきなのか、悩みませんか?医学的には、炎症という言葉を使います。炎症が起きていれば、冷やします。炎症によらない痛みの場合は、温めると良い場合もあります。
さて問題は、炎症をどうやって判断するか、ですよね。腫れて熱を持ち、皮膚が赤くなっている場合は、間違いなく炎症があります。これを医学の教科書では、「腫脹」、「熱感」、「発赤」といいます。どれか、一つでもあれば、冷やしてかまわないと思います。ですが、肩の痛み、腰痛、腹痛などでは、この三つの症状が、わからないことが多いですね。そういう時は、急におきた痛みは、冷やすことが正解の場合は多いので、まず冷やしてみましょう。腹痛のときは、逆効果のこともありますが、炎症なのに、間違って温めてしまうよりは、「炎症でないのに冷やしてしまう間違い」のほうが、身体への被害が少ないのです。
頭が痛いとき
頭痛は、かなりよく見かける症状ですよね。一度も頭痛を知らない人は少ないのでははいでしょうか。その分、頭痛薬を飲んで治す人も多いでしょう。大部分の頭痛は、それで心配いらないのですが、中には気をつけないといけないものもあります。1)吐き気がする場合は、片頭痛や、脳の出血や脳腫瘍、髄膜炎、脳炎が隠れていることもあります。2)目がかすむ場合は、目の圧力が上がる緑内障の可能性もあります。あるいは、3)頬や眉間が重く、うつむくと痛みが増す場合は、蓄膿症(副鼻腔炎)なども考えられます。これらの場合は、自己判断しないで、早めに受診することをお勧めします。
熱中症になったら
最初の症状は、ノドの乾きと、吐き気、それに、足がつったりする筋肉のケイレンです(熱痙攣)。汗をかくと水分以上に、塩分(ナトリウム)を失います。このときに、水分だけを補うと、余計に身体の中の塩分が薄まってしまい、ケイレンを悪くします。水500ccに、塩3~グラムが、目安です。甘い炭酸飲料や栄養ドリンク、ビールでは、余計に悪くなってしまいます。糖分やアルコールは、脱水をひどくするからです。先ずは、涼しい風通しの良いところで、水分と塩分の補給です。吐き気が強い時は、点滴が必要になります。
熱疲労と呼ばれる状態は、吐き気や頭痛、荒い呼吸で始まります。熱痙攣の状態を通りこして、脱水がひどくなり、汗を出せなくなってしまった状態です。血液も濃くなって、量も減っているので、血圧も下がります。涼しく、風通しのある場所で、氷水なので、身体を冷やしながら、横にして足を高くします。水分、塩分補給ですね。
さらに高体温になって、41度を超えると、熱射病になります。意識も虚ろで、ケイレン、深くゆっくりした呼吸になり、身体は乾き、熱くなります。さらに悪化すると、呼吸が不規則で弱くなります。死亡率は50%とも言われています。熱中症の応急処置です。まず、1)体温を下げます。身体の中心を、水で冷やしながら、風を送ります。2)水分と塩分を補給します。3)足を高くして、横にさせます。4)意識が悪いとき、呼吸が深く遅いか、弱く浅いときは、急いで救急車です。
捻挫をした時は
捻挫は、骨と骨をつなぐ関節のケガです。関節を支える「じん帯」(スジ、などと言いますよね)を過剰に引き伸ばしてしまって「じん帯」の一部、あるいは全部が切れてしまう状態です。「じん帯」は、何本もの繊維の糸が束になっている綱のようなものなのです。
捻挫の程度が酷い場合には、「じん帯」だけでなく、骨折もする場合があります。応急処置は、その関節の安静と、冷却です。安静の方法は、その関節を曲げ伸ばししたり、力や体重をかけたりしないということです。添え木で固定したり、テーピングをしたりするのが良いでしょう。この際、あまり強く固定すると、腫れが酷い場合に、血流が悪くなりますので、注意しましょう。
冷却はコールドスプレーよりも、氷水などで作った「氷のう」を宛てたほうが良いようです。シップでもかまいませんが、応急処置としては、消炎鎮痛作用よりも、冷やすことに重点を置いたほうが、良いと思います。
食中毒かな?
食中毒は、次の2種類があります。ばい菌の「数」(感染型)によるものと、ばい菌の出す「毒素」(毒素型)によるものです。菌や毒素によって症状はいろいろですが、一般に毒素型のほうが、短時間で症状がでます(30分から1日)。感染型は下痢と発熱が主体で、毒素型は嘔吐から始まりやすく、毒素によっては神経麻痺をおこします。
治療法ですが、1)感染型の場合は、ばい菌(細菌)の数の問題ですから、抗生剤を使いますが、菌の種類によっては効果が疑問視されています。また、抗生剤でばい菌が死滅するときに、毒素をばら撒くタイプ(O-157が有名です。毒素型ともいえます)もあって、必ずしも良い治療とはいえません。2)毒素型の場合は、最初に食べた毒素の量で決まってしまいますので、症状に合わせる治療しかありません。
というわけで、結局、水分を点滴などで補いながら、ばい菌や毒素が体外へ出るのを待つしかないのです。むやみな下痢止めは、排出を遅らせる可能性もあります。
日焼けで水ぶくれが!
日焼けは、紫外線による化学的なヤケドです。ですから、日焼け後すぐには、ヤケドと同じ症状、そして、長期的にはシミやそばかす、あるいは、皮膚がんを誘発します。この時期、午前10時から午後3時までの外出は避けたいものですね。
海などの紫外線が強い場所では、酷い場合は、水ぶくれになります。特に、日本人特有の「赤くはなるが黒くはならない」肌のタイプの方は、水ぶくれになりやすいので要注意です。応急処置は、赤くなったら、まず冷やすことです。それでも、水ぶくれになってしまったら、ヤケドと同じ処置が必要ですから、受診をお勧めします。日焼け止めクリームで予防が必要ですね。ただし、アトピーなどで肌が荒れている方は、日焼け止めクリームによる皮膚炎が起きることがありますので、用心してください。
蕁麻疹かな?
何となく痒いなと、思ったら、ぼんやりと皮膚が膨らんで、それがあちこちに出てくる。「あ、蕁麻疹だ」。経験された方も多いのではないでしょうか。
蕁麻疹は、一つずつの発疹が、24時間ぐらいで変化するのが特徴です。といっても、目印をつけて、じっと観察するわけにもいかないですよね。痒くて、あっという間に拡がれば、蕁麻疹の可能性が大です。
治療法は、原因を避けること。ですが、場合によっては、これが結構、厄介です。食べ物などの他にも、気温やストレスも原因になります。また、はっきり原因がわからないことが、多いのです。しかも、今まで大丈夫だったものが、急に原因になるのが、蕁麻疹なのです。もちろん、以前にも蕁麻疹が出た食べ物や薬は、繰り返すほど症状が酷くなるので、やめましょう。
原因がわかっても、判らなくても、ますは身体を安静にすることです。汗をかく運動や、お風呂、香辛料、アルコールは、やめましょう。一般に、蕁麻疹は冷やすと良くなり、痒みも和らぎます。ただし、「寒冷蕁麻疹」は例外ですので、気をつけてください。これは、寒い風などにあたると、おきる蕁麻疹です。
シャックリが止まらない時
シャックリ、止まらないと苦しいですよね。胸とお腹を区切っている筋肉の膜、横隔膜のヒキツケがシャックリの本態です。
原因の多くは、迷走神経という神経が急に刺激されるからです。一度にたくさん食べて、急に胃が膨らんだり、急いで一気に飲み込んだために、無理に息を止めたりすると、迷走神経が刺激されます。冷たいものを急に飲み込んでも、刺激されます。では、止めるときはどうしたら良いのでしょう。もう一度、迷走神経を刺激します。そうなのです。昔から言われている、驚かせるとか、鼻を摘んで水を飲む、というのも、迷走神経を刺激する方法です。その応用で、鼻を摘んで息む、指で舌の付け根を押す、両手の親指を耳の穴に押し付ける、という方法も試してみてください。ミゾオチを冷やすという方法もあります。
シャックリの原因には、脳梗塞の後遺症や、お腹の中の膿の場合もあります。これらは特殊な原因で、治療法は全く別の方法になります。
コインを飲み込んだ!
小さなお子さんが、間違えて飲み込んでしまうことが、時々、あります。以前にもお話したように、タバコが一番多いのですが、コインも意外と飲み込んでしまうのです。食べ物の通り道(食道)のほうへ、上手く飲み込んだ場合は、慌てて逆さまにして、背中を叩くような事はしないでください。
落ち着いて受診して、レントゲンをとってもらいましょう。胃まで飲み込めていれば、子供でも500円玉ぐらいまでは、お尻から自然に出てくるようです。万が一、呼吸ができないような時は、後ろから抱きかかえて、両脇の下のほうを、一気に強く、左右から押しつけます。また、口から直接、掃除機で吸い出す方法もあります。
では、胃カメラなので摘出が必要な場合は、どんなときでしょう。1)ボタン電池、これは、数時間で胃に穴が開く場合があります。2)コインが長時間、食道にとどまっている場合。食道に傷を作ってしまいます。大人だって油断はできません。3)部分入れ歯は、取り出すにしても、もっとも厄介な品物です。また、4)錠剤のシートも、食道を傷つけます。
他にも、口にくわえていた釘、待針などもあります。意外なことに、刺さらずに排出されることもあります。人の身体の不思議です。
頭を酷くぶつけた時は
「タンコブができたら、大丈夫」というのは、迷信ですよね。頭をぶつけて怖いのは、脳への損傷です。直接に脳を打撲した場合と、脳と頭の骨との間に血が溜まって、脳を圧迫する場合があります。脳を傷めたかどうかは、CTなどの検査なしでは正確にはわかりませんが、1)意識がしっかりしていて、記憶が飛んでいない。2)吐き気がない。3)痛い場所が、打ちつけた場所に限られている。この症状が一つも出ていない場合は、あまり心配はありません。ですが、脳と骨の間で、ゆっくりと出血するような場合は、数日してから、上記の症状がでますので、注意が必要です。肝心なのは、骨が折れたかどうかでも、タンコブでもありません。骨折しても、出血や骨自体で脳を圧迫しなければ、問題にはなりません。
ただし、頭をぶつけて鼻や耳からの出血した時は、脳を包む液体(髄液)が耳や鼻から漏れる可能性があり、場合によっては入院が必要になります。
貧血になった?
通勤や通学、朝礼や集会などで、立ったままの姿勢でいると気分が悪くなり、目の前が暗くなって倒れてしまうこと、ありますよね。「貧血になった」という言い方をしますが、医学的には、貧血は血液そのものが薄くなったり、不足したりすることを言いますので、この場合は違います。
では、何がおきているのでしょう。実は、血圧が下がっているのです。痛みなどの体への辛さや、気分の不快などの心へのストレスを、我慢し続けていると、迷走神経という自律神経が過剰に働きます。結果として、脈拍が遅くなり、血圧がさがり、脳に充分な酸素が届かなくなって、冷や汗とともにアクビが出たり、目の前が暗くなったりして、意識が薄れ、力が抜けてしまいます。
これは怪しいなと思ったら、座り込んでしまいましょう。さらには、心臓と頭の高さを同じになるようにするか、あるいは、両足を心臓より高くすれば、回復してきます。なによりも、倒れたときにケガをすることのほうが、ずっと危険なのです。
「ひび」って骨折?
「骨折でなくて、ヒビで良かった」と患者さんに言われると、いささか医者は困ります。医学用語に「ヒビ」という言葉はないのです。敢えて言えば、ずれていない(転移してない)骨折、または、不全骨折でしょうか。いずれにしても、骨折なのです。
ですから、治療法も治療期間も、骨折(完全骨折)と同じです。あまり心配をかけないように、ずれていない骨折や不全骨折を「ヒビ」と説明することがありますが、これは「折れた骨がズレテナイので、ズレを戻す必要がない」とか、「折れた骨が、あまりグラグラしないので、しっかりとした(大げさな)固定がいらない」という意味なのです。つまり、決して骨折してないというわけではないので、そのつもりで治療を受けてください。ヒビだからと軽くみると、せっかくズレテナイものが、ズレテしまいます。
下痢のときは
下痢になると、水分が失われます。そこで、脱水になってはけないとか、あるいは、ノドが乾くので、水分をとりたくなります。特に、風邪などで熱があると、冷たい飲み物だったり、栄養をつけようと甘いジュースだったり、乳製品だったりします。スポーツ飲料を多量に飲むこともあるかもしれません。
ところで、胃に食べ物が入ると、腸の動きが活発になる反射が人間にはあります。便秘の方に「朝一杯の冷たい水を」と薦めるのは、この働きを利用するものです。そうです、冷たい飲み物は下痢を誘うのです。また、糖分も腸の動きを活発にして、時に下痢を起こします。ですから、下痢で、お腹が痛いときは、冷たいもの、甘いもの、乳製品(乳糖です)を避けたほうが、良いでしょう。
温かい水分で、あまり甘くないものを、一度にたくさんでなく、少量ずつ摂ることをお勧めします。スポーツ時の水分補給を目的とした、スポーツドリンクは、糖分が多すぎるかもしれませんね。
突き指をしたら
突き指は指の捻挫ですが、場合によっては、スジ(腱)を切っていたり、骨折、脱臼していたりすることもあります。1)まずは、冷やしましょう。2)次に、関節を一つずつ動かします。要点は、一節ずつ、きちんと曲げ伸ばしをすることです。痛みはともかく、きちんと動かない時は、スジや骨が傷ついている可能性があります。また、数日しても、痛みや腫れが治まらないときも、腱の断裂や骨折が疑われますので、受診しましょう。スジ(腱)や骨が大丈夫なら、その指の安静が唯一の治療です。指によっては不便ですが、しっかりと休ませるのが治る早道です。
3)指が曲がってしまった場合には、脱臼や骨折があると思われます。脱臼したままでは痛みも酷いので、指をゆっくり、じわりと引っ張ってみてください。もとへ戻ることもあります。戻った場合も、必ず、すぐに受診してください。
目にボールが当たったら
目を閉じたとしても、ボールなどが当たってしまうこと、ありますよね。当たった直後は、目が痛くて開けられませんが、落ち着いたら、まずゆっくりとマブタを開いてください。ぼんやりと、見えますか?時間とともに、鮮明に見えるでしょうか。このとき、ケガをしたほうの目だけを開いて眺めてください。目、それ自体も打撲すると腫れます。その場合は、しばらくの間、ぼやけて見えますので、念のため眼科を受診してください。また、少し時間がたっても、目が痛くてあけられない、あるいは、黒い雲が見えると言った場合は、眼球の損傷が疑われますので、冷やしながら、眼科へ急ぎましょう。
実は、小さなボールよりも、ソフトボールぐらいの大きさのものの方が損傷を起こす危険が高いのです。ちょうど、目のくぼみに密着してふさぐ格好になってしまい、瞬間的に高圧が眼球にかかるからだと思われます。
視界が大丈夫なら、次は両目で試しましょう。顔を動かさずに、目だけで左右上下をゆっくり眺めます。一定の方向で、物が二重に見えたりしないでしょうか。たとえば、上を見つめると二重になるなど、症状がある場合は、目の周りの骨が折れた可能性がありますので、これも、眼科で確かめてもらいましょう。
下痢のときには
下痢と吐き気の風邪が流行っていますので、もう一度、お話します。下痢の原因は、いろいろありますので、その原因によって、対処方法も異なります。ですが、ばい菌(細菌)による下痢、いわゆる食中毒の時は、下痢を無理に止めないのが、原則です。アレルギーなどの原因がわかれば、それを避ける事ですし、ウイルスなどでしたら、周囲の人への予防が大事です。手洗いやウガイですね。下痢への手当ては、脱水や塩(イオン)のバランスを整えることです。
下痢をひどくしないために、1)冷たい水は避ける、2)甘いものは避ける、3)乳製品、脂肪分は避ける、4)一度に沢山は飲食しない、ということを心がけてください。脱水を補正するスポーツ飲料は、糖分が多すぎて下痢を誘うかもしれませんので、注意してください。
ケガをした時は
ケガについても以前お話しましたが、大事な基本ですので、年頭にもう一度、お話します。
出血すると慌ててしまいますが、1)落ち着いて、流水で傷とその周囲を洗うことです。洗うことで、余計に出血することもあるかと思いますが、短い時間ですので落ち着いて、キズを綺麗にしてください。消毒よりもずっと効果があります。特殊な薬品によるケガでないかぎり、流水による洗浄が一番です。
次に、2)止血です。出血している部分を直接、押さえましょう(直接圧迫法)。キズを押させるのは、痛みますが、いきなり強く押さえないで、じわりと押さえて、出血がとまる程度の力で充分です。直接圧迫法でも、出血の勢いが強いときや、傷口を押さえられないときは、キズよりも心臓に近い部分を縛りますが、これも出血が止まる程度の強さにしてください。致命的でない出血のほとんどは、直接の圧迫で止まりますし、そのほうが確実です。ただし、どこから出ているのか、よく見極めて押さえることと、最低でも5分は、そのまま押さえていてください。5分、意外と長い時間です。
急性アルコール中毒
歓迎会、お花見と飲酒する機会が増えるのが、これからの季節です。毎年、大学生や新入社員が、何人も救急病院に運ばれるのが、急性のアルコール中毒です。アルコールは肝臓で分解されて、お酢に変化しますが、本人の肝臓の処理能力を超えて、一度にアルコールを飲むと、急性の中毒になります。嘔吐から始まり、意識の低下がおき、重症では呼吸回数が減ります。
対処法は、1)吐いたものを詰まらせないように、顔を横に向ける。2)返事をしないようなら、すぐに受診する。その間は、3)呼吸と脈を確認しておく。
いずれにしても、短時間で飲みすぎない事です。中毒になる量は、個人差が大きいので、くれぐれも人には、無理強いしない事が大切です。一見、平気そうに見えても、アルコールが吸収されるのは胃ではなく、腸ですので、時間差があることをお忘れなく。お酒は、楽しく適量が百薬の長です。
睡眠薬中毒
眠るために飲酒をするくらいなら、睡眠薬を使うべきだというのが、医者の常識です。物騒な話ですが、数十年前は、自殺といえば睡眠薬と映画やドラマで使われたせいで、悪い印象が付きまとうようです。もちろん、アルコールと同じように、睡眠薬でも中毒は起きます。ですが、死に至るようなことは、今の睡眠薬では滅多にありません。
一度に多く飲みすぎて起きるのが、急性の中毒です。対処法は、アルコール中毒と同じですが、ただ、何をどれくらいの量、どれくらいの時間で飲んだか。いつ、飲んだかが、治療の重要なポイントです。ですから、救急病院に受診するときは、必ず近くにある薬ビンや、薬のシートなどを持参してください。
また一緒にお酒も飲んでいる場合もありますので、そのあたりの情報も必要です。
急な発熱は・・・
春と秋は、気候も変わりやすく抵抗力もさがります。風邪などで、熱が出ることも多いですよね。熱が出たら、どうしますか?
正解は、1)安静にして、頭や脇を冷やして、自然に下がるのを待つことです。熱下げは、まずは使いません。2)熱で睡眠や食事がとれない、もともと体力がない場合は、熱下げを最小限度で使う。3)熱下げを使う時は、特に水分を充分にとっておく。少量の塩分も補う。熱は身体の防御反応ですから、無理には下げません。
ただし、高熱が続くと、体力も消耗しますから、そのあたりを見計らって使用しましょう。熱下げを使い続けて、熱をさげることだけに注目してしまうのは、一番、良くない方法です。高熱で脳炎になるというのは、迷信です。ちなみに髄膜炎は微熱と吐き気、脳炎は意識が悪くなるというのが症状です。
頭のケガ
頭をぶつけた時に一番大事なことは、血が出ているとか、タンコブが出来たとかではなく、意識が大丈夫か、あるいは、吐き気はないかということです。なぜかというと、頭のケガで、まず一番の問題は脳に障害がないかということだからです。
手足とおなじように、脳もぶつければ腫れますし、内出血もします。ただ、頭蓋骨の中なので、手足のようには目には見えないのです。腫れるときも、骨に囲まれているので、外に向かっては腫れることが出来ません。この場合は、脳は満員電車の中のようになって、圧力があがります。このときに現れるのが吐き気です。吐くものがないのに、短時間で何度も吐くときは危険ですので、急いでCT検査の出来る病院を受診しましょう。
さらに酷いときは、意識が悪くなります。一度、失神してすぐに、気が付いたあとに、もう一度、意識を失った場合も、かなり危険ですので様子をみないで救急車を呼んでください。一度目の失神は脳への衝撃が原因ですが、二度目の失神は急速に出血している証拠です。
お年寄りに多いのですが、一月ぐらいかけてゆっくりと血が溜まる場合もあります。この時の症状は、吐き気ではなく、手足が不自由になったり、トイレを失敗したりという症状ですので、注意が必要です。
蕁麻疹
蕁麻疹は皮膚に現れるアレルギーの一つの症状です。原因は食べ物、薬品から身につけるもの、衣服、洗剤などありとあらゆるものが考えられます。寒冷蕁麻疹などは気温が原因ですし、日光による蕁麻疹もあります。蕁麻疹は一つずつのブツブツを見ていると、時間とともに消えたり、出てきたりするのが特徴です。
1)運動や入浴を避け安静にして、寒冷による蕁麻疹以外は冷やします。2)原因があれば、取り除けるものは取り除きます。たとえば毛染めや衣服などが原因の場合です。3)全身に広がる場合は、早めに受診しましょう。
むち打ち
自動車事故に限らず、急激に首を前後に強くゆらされた時に起こります。ですから、急に倒れて顔や頭をぶつけたときにも同じことが起きるのです。
むち打ちは、首の捻挫です。骨折や脱臼ではないので、レントゲンではわかりません。もちろん、頭から落ちたというような強い力が加われば、首の骨も障害をうけます。酷い痺れや麻痺があるなどの場合は、レントゲンなどの検査が必要です。
さて、治療法です。最初は痛みがなくても72時間は安静が一番です。ですが、首の安静とはどうすればいいのでしょうか。それは、頭の重さを載せないことです。つまり横になって首に負担をかけないことなのです。大げさに感じますが、最初の安静が肝心なのです。それでも翌日には、立ち上がると吐き気や痛みを感じることもあります。キズがないから、骨が大丈夫だからといって無理をしないで、十分に休みましょう。
ノドの痛み
一番に多いのは風邪によるものですね。これは、風邪の原因になるウイルスが、まずノドに付着して、そこから侵入して子孫を増やそうとするものが多いからです。ほかには、扁桃腺やリンパ節の痛み、甲状腺という首にある臓器の痛みなどもあります。
まずは、1)冷やすことです。痛い部分を保冷材や氷などで冷やします。次に、原因がわかっていればいいのですが、判らない場合には、2)受診をしてください。側けいのう胞とか、正中のう胞、あるいは、異物やノドの傷からの感染などもあり得ます。特殊な場合に神経痛、帯状疱疹(たいじょうほうしん)というものがあります。この場合は、冷やすと痛みがひどくなります。神経痛は、瞬間的な痛みが走る場合が疑わしく、帯状疱疹は、肌の表面がピリピリして赤いブツブツが出ますので、区別がつくと思います。判らないときはまずは冷やしてみてください。間違えて温めるよりはずっといいのです。
神経痛
痛みの特徴は、走るような疼く痛みです。瞬間的なこともありますが、脈を打つような感覚のこともあります。多いのは、肋間神経や坐骨神経の痛みでしょうか。
体のそれぞれの神経には、分担する部分があります。体を動かすほうだけを分担している神経には、神経痛はありません。有名なのは顔の顔面神経です。この神経のトラブルは、痛みでなく、麻痺を起こします。顔の神経痛は、三叉(さんさ)神経が起こします。
治療の方法は、刺激を避けて温めることです。痛い部分というよりも、原因の神経が体の表面に出てくる部分を温めると効果的なようですが、それには知識が必要ですので、早めの受診をお勧めします。
ぎっくり腰
中腰でクシャミをしたり、前屈みで子供を抱き上げたりしたとき、急に腰に激痛を感じで身動きどころか、呼吸もままならない状態になります。また、暖かくなってきて急に屋外での運動を始める機会もあり、ぎっくり腰や捻挫で受診する方が増えています。
さて、ぎっくり腰の場合は、動作をきっかけにして、前屈みや背中を反らすことができなくなります。まずは、1)安静です。楽なほうを下にして、膝を曲げて横になって下さい。痛い部分に消炎鎮痛剤の含まれているシップをします。寝返りもできず眠れないこともありますので、手助けを借りて、2)受診をしてください。お尻に入れる痛み止め(座薬)や、神経ブロック注射などの治療で痛みが軽減します。痛みを我慢していますと、吐き気がしてくる事や、他の筋肉まで緊張して痛みが広がる事もありますので、無理をせず痛み止めを使いましょう。急な腰の痛みは他の内臓が原因の場合ありますので、注意が必要です。
虫刺され
春になりますと虫たちの活動も活発になります。また人間のほうも屋外で出る機会が増えてきます。虫刺症(虫刺され)は、蜂なども含めて虫の種類によって症状は違いますし、刺された人の反応によっても程度が違います。蚊に刺されても小さく赤くなるだけの人から水ぶくれになる人までいます。蜂などでは、すぐにショックを起こす人もいます。
応急処置はまず1)安静です。揉んだり掻いたりしないことです。2)冷却すると痛みも痒みも落ち着きますし、被害を少なくできます。シップやコールドスプレーよりも、単純に水や氷で冷やしてください。虫によって破傷風などのバイ菌(細菌感染)が入ることもありますので、症状が酷い場合は受診してください。もちろんショックを起こしている場合は、救急車が必要です。